くららの手帖

ローヌの岸辺暮らし、ときどき旅

クスクスを、ボナペティ。

レラは、わたしの「クスクスの先生」だ。

はじめて会ったとき。

レラがモロッコ出身ときいて、わたしが「クスクスが大好きだ」と猛アピールしたのが、そもそものことのはじまりだ。

ほどなくして、クスクス鍋と、オリーブの木鉢と、おタマと、スパイスをかついで、ウチにきてくれたレラ。

そのレシピと人がらに、すっかりハートをわしづかみにされてしまったわたしが、勝手に弟子入り宣言するかっこうで、結ばれた「師匠と弟子」のちぎりなのである。

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不定期開講の「レラのクスクス学校」。

生徒はわたしひとりなのだけど、試食係のともだちを集めては、いっしょにクスクスをつくるのを、わたしはとても楽しみにしている。

基本のレシピは、丸どりと羊肉、香味野菜、スパイスをオリーブ油でソテーしたら、トマトと野菜の水分でコトコト煮込むだけ。

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クスクスは、専用の蒸し器で蒸して、レーズンとシナモンをスープで煮詰めた「甘いソース」と、青唐辛子を煮詰めた「辛いソース」を好みでかけて食べる。

丸どりを途中でとりだして、オーブンでこんがり焼き目をつけるのがレラ流だ。

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