SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

アントネッラさんの、路地裏オステリア。ヴェネツィア、つかの間アパート暮らし

夏の終わりのヴェネツィアは、アメリカ人観光客だらけ。 経済的に幅を利かせていいはずのアジア系や、地理的に有利なはずのヨーロッパ系は、いったいどこ? そう首をかしげたくなるほど、聞こえてくるのはアメリカ英語ばかりである。 アメリカ英語が苦手なの…

救いがたき女たちの通り。ヴェネツィア、つかの間アパート暮らし

アサリのだしと、青々しいフレッシュな香りのオリーブオイルが、たっぷりからまったモチモチの手打ちパスタ。 スパゲッティ・ボンゴレを口に運びながらわたしは、いつになく、ふかーく、心から、夫に感謝しているところである。 ジュデッカ運河をのぞむ、ザ…

エイミーさんのガラス。ヴェネツィア、つかの間アパート暮らし

旅にでかけたら、あそことここに行って、これを見て、あれを食べて。もりだくさんの計画と下調べをして、朝から精力的にうごきまわって、目一杯旅を楽しむ。 むかしは、そんなエネルギーがあったけれど、いま同じことをしたら病気になって倒れてしまうかもし…

裏窓の真珠夫人。ヴェネツィア、つかの間アパート暮らし

グッゲンハイム美術館の裏手にある、静かな住宅街に借りたアパートには、最上階にちいさな屋根裏風の小部屋がついている。 居心地のよさそうなリビングルームに、ダイニングキッチン、メインベッドルームだけで私たち夫婦二人にはじゅうぶん。 この屋根裏部…

義理のままはは。

まったく自覚はないが、いちおう私、ステップ・マザー(つまり、継母)なのである。 出会ったときには、とっくに成人していた、というのもあるし、遠くアメリカで暮らしているP君とSちゃんは、わたしなどよりよっぽどオトナで、しっかりしているからというの…

トレンチの魔法。映画「クロワッサンで朝食を」が教えてくれる、ファッションのちから

八月だというのに、このひと月ほどトレンチコートのことが頭から離れず、困っています。トレンチコートが欲しくてトレンチ探しをしているから、ではありません。 七月の終わり、入院中に観たこの映画。 「クロワッサンで朝食を」のせいなのです。

センス・オブ・ユーモア。チョコレート嚢腫の腹腔鏡手術〜海外の場合

ユーモアのちからって、すごい。 泣きたくなるような状況も、ぶつける先が見つからない怒りも、ちょっとした冗談で気持ちが楽になることってあります。 おもえば、職場のままならない人間関係も、仕事の壁も、プライベートな悩みも、ユーモアに救われたこと…

良くも、悪くも、ホンモノ

「今日の夕ごはんは、ブラスリーリップを予約しておきました」 パリで夕食をともにする約束をしていた、友人夫婦から連絡がはいりました。息子さんがパリに住んでいて、お店をいろいろ知っているからとお店の手配をかってでてくれたのです。 ブラスリーリッ…

パリソルド、まぼろしのナイトガウン

「フランス人は10着しか服をもたない」の中で、アメリカ人の著者ジェニファーが、パジャマがわりに着ていた穴のあいたスウェットパンツに、フランス人のマダムシックがギョッとする、というくだりがあります。 フランス人は10着しか服を持たない~パリで学ん…

MVP(最優秀パリマダム賞)をあなたに。

旅先で、食事は楽しみのひとつですが、外食がつづくと、楽しみにしていた土地の美味しいモノより何よりも「白いごはんにおみそ汁」が恋しくなってしまう、胃ヂカラの弱さがうらめしい今日このごろです。 そんなときには、無理してあっさりしたものを探すより…

母といふいきもの

少し前からブログに飽き足らず(と言えるほど更新していないのだけど)朝時間.jpというwebサイトで「世界の朝レポーター」というものをやらせてもらっている。 asajikan.jp 先日、そのサイトでアルザス風ピザについて紹介したのだが、たまたま別件で母と話し…

夫婦のカタチいろいろ。ドーレ夫妻のバカンス

わが家はローヌ川に面して建っているので、このローヌ沿いの森の小径をよく歩きます。 春から夏にかけては木々の緑がいいぐあいに木陰をつくってくれるし、もっと暑くなればアルプスの氷河から流れてくる川にドボンとつかって涼むこともできる、お気に入りの…

「マルシェ」ではじめる日曜日

日曜日。ちょっと早起きして、フランス領Divonneのマルシェ(朝市)へ。日本の母からのおつかいで、頼まれたものを買いにきました。 めざすはピンクのテント、Cookme ! https://www.cookme-shop.com グルメの都リヨンにあるスパイス・お茶の専門店です。

モルジュの休日

何もしないですごす休日が、一番ぜいたく。 わたしの周りのスイス人は口をそろえてそう言います。 しずかに本を読んですごす、とか ゆっくり料理をする、とか 一日中ぼーっと景色をながめてすごす、とか ただ近所を散歩する、とか。 でも私、この「何もしな…

着物でお花見、のはずが。。

日本にいたころは、まったく興味のなかった着物です。 支度や手入れがめんどうくさい。 決まりごとがアレコレうるさい。 なんか、ババくさい。 興味があるどころか、なんとなく敬遠してきた存在。 ところが、結婚してはじめての誕生日プレゼントに、夫から着…

ひとのぬくもりが恋しくなる映画。「ズッキーニとよばれて」は大人にもオススメのクレイアニメ

ずーっとずっと心待ちにしていたDVDが手元にやってきた。 「ズッキーニと呼ばれて」(原題:Ma vie de Courgette) 惜しくもゴールデングローブ、オスカーは逃したけれど、フランス版オスカーとも呼ばれるセザール賞で最優秀アニメーションに選ばれるなど、…

言い訳の達人

午前11時05分のカフェ。わたしはフランス語のN先生を待っている。 プライベートのカフェレッスンは11時からの約束だ。 たいした遅刻ではないというのもあるけれど、こうして待たされてもイライラしないのは、N先生のとある才能のおかげである。

ともだちに会うということ。

難民医療で世界中を飛びまわる、ともだちのNちゃんが帰国していて、ひさしぶりに夕ごはんにやってくるので、今日はすこし忙しい。

好き・キライ・やっぱり好き?骨董市で試される幸せの握力

ジュネーブの代官山、と勝手にわたしが呼んでいるカルージュ(Carouge)は、お洒落なカフェや雑貨屋さんがならぶかわいい街。年に一度の骨董市をやっていたのでのぞいてみた。

わが輩は犬ではない?不自由さのアドバンテージ。

いまは電子書籍があるから、海外で日本の本を読むのも昔ほど大変じゃない。テレビ番組だって無料動画サイトでほぼ同日に観られるし、電話もメールもチャットもインターネットのおかげで無料。 ひと昔前にくらべたらホームシックにかかる人は格段に減っている…

されどハイヒール。すべって、転んで、やせがまん。

すべって転ぶ、といえばバナナ。バレンタインの買い物客でにぎわうスーパーマーケットにて、バナナならぬナニモノかをふんづけた私。盛大にすべって、ころんだ。 いったい何にすべったのか?

SWEETなスイス?気になるチョコレート&話題のショコラティエ。

もうすぐバレンタインですね。 チョコレートはもう準備しましたか? ここスイスは、ご存知チョコレートの本場。 ジュネーブにも大小のショコラティエが軒を連ねています。

スイスで陶芸。しかくいのと、まるいの。

週末の朝といえば、昼近くまでダラダラとふとんにもぐっているのが至福の過ごし方ですが、ここ二週ほどは早起きして陶芸アトリエにかよっていました。 いけばなの稽古仲間で、単発のワークショップをお願いしたのです。 すてきな花瓶は、スイスやヨーロッパ…

愚妻のミッシェル?オバマさんの胸キュンスピーチにおもうこと。

欧米人のほめ言葉は、ことば半分に聞いといたほうがよいよ。 この、友からのありがたい助言は、つねづね肝に銘じているところなのですが、コレばかりは別モノ!と思ったのが、オバマさんの大統領退任スピーチです。 終盤のミッシェル夫人に贈られたことばが…

家カフェ&家飲みBGMにおすすめネットラジオ10局。冬ごもりのおともはTuneIn Radio

北欧インテリアがすてきなのは、寒くて家ですごす時間が長いから。 とどこかで聞いたことがあるのですが、冬はでかけず家にこもるのが楽しい季節ですね。(なにごともポジティブに♪) ホットチョコレートやコーヒーをいれて家カフェしたり、かんたんなおつま…

「ドキドキしちゃう」岡本太郎の書。いいヒトになれなくて自己嫌悪な夜に。

小学生の甥っ子たちが、新年の抱負をかきぞめに書いたというので、なんと書いたのか聞いてみました。 「あきらめない」(甥っ子兄・小五) 「いっぱいたべる」(甥っ子弟・小一) 「思いやる」(甥っ子たちの母、つまりわが妹)

男脳ってやつは。。ガレット・デ・ロワだって「一番じゃなきゃダメなんです」

1月6日は、公現祭(Epiphany)。わが家でもガレット・デ・ロワ(galette des rois)を買ってきて食べました。 https://ja.wikipedia.org/wiki/ガレット・デ・ロワ 最近は日本でもおなじみですが、アーモンドクリーム入りのパイの中に、フェーヴと呼ばれる陶…

クサいほどウマい!こごえる夜は「ハイジのラクレットチーズ」本場スイスのホームレシピ。

火で炙ると、乳白色のチーズはたちまちツヤツヤの黄金色に変わります。おじいさんは、トロトロにとろけたチーズを、ハイジのパンにのせてくれました。 なんど見ても、おもわずハイジといっしょに「生つばごくり」のシーンです。 このハイジのチーズの名前は…

帰省がつらい?2016年の終わりに想うシアワセのかたち。

家族とすごせない日本人はさみしい。 新聞の投書欄にのっていたベトナム人留学生のことばです。 シンプルな一文に、逆に、どきっとさせられました。

そして肝心なスキーのこと。クランモンタナスキーバカンス(4)

スイスでスキーにでかけると、都市部のそれと人種の構成ががらりと変わるのにおどろきます。 スイスの都市部は、外国人比率が高く、アフリカ系、アラブ系、アジア系などいわゆる白人じゃない外国人も相当数住んでいます。 近郊のスキーリゾートには、とうぜ…