SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

良くも、悪くも、ホンモノ

「今日の夕ごはんは、ブラスリーリップを予約しておきました」 パリで夕食をともにする約束をしていた、友人夫婦から連絡がはいりました。息子さんがパリに住んでいて、お店をいろいろ知っているからとお店の手配をかってでてくれたのです。 ブラスリーリッ…

パリソルド、まぼろしのナイトガウン

「フランス人は10着しか服をもたない」の中で、アメリカ人の著者ジェニファーが、パジャマがわりに着ていた穴のあいたスウェットパンツに、フランス人のマダムシックがギョッとする、というくだりがあります。 フランス人は10着しか服を持たない~パリで学ん…

MVP(最優秀パリマダム賞)をあなたに。

旅先で、食事は楽しみのひとつですが、外食がつづくと、楽しみにしていた土地の美味しいモノより何よりも「白いごはんにおみそ汁」が恋しくなってしまう、胃ヂカラの弱さがうらめしい今日このごろです。 そんなときには、無理してあっさりしたものを探すより…

家カフェ&家飲みBGMにおすすめネットラジオ10局。冬ごもりのおともはTuneIn Radio

北欧インテリアがすてきなのは、寒くて家ですごす時間が長いから。 とどこかで聞いたことがあるのですが、冬はでかけず家にこもるのが楽しい季節ですね。(なにごともポジティブに♪) ホットチョコレートやコーヒーをいれて家カフェしたり、かんたんなおつま…

帰省がつらい?2016年の終わりに想うシアワセのかたち。

家族とすごせない日本人はさみしい。 新聞の投書欄にのっていたベトナム人留学生のことばです。 シンプルな一文に、逆に、どきっとさせられました。

そして肝心なスキーのこと。クランモンタナスキーバカンス(4)

スイスでスキーにでかけると、都市部のそれと人種の構成ががらりと変わるのにおどろきます。 スイスの都市部は、外国人比率が高く、アフリカ系、アラブ系、アジア系などいわゆる白人じゃない外国人も相当数住んでいます。 近郊のスキーリゾートには、とうぜ…

スイス&ニューヨーク流クリスマスごはん。クランモンタナスキーバカンス(3)

スイスに来て以来、クリスマスイヴのディナーは、毎年おなじメニューです。 Nut Hamと呼ばれるハムと、ザワークラウト、茹でたジャガイモ。 夫(スイス人)ファミリーに伝わる、伝統的なクリスマスディナーなのです。 飽食の現代にあっては、ずいぶん質素なメ…

ロイカーバードの温泉街にて、湧き出づるビジネスアイディア?クランモンタナスキーバカンス(2)

今年のはじめには、予定されていたアルペンスキー大会が豪雪のため中止になったほど、雪深いはずのクランモンタナですが、雪のないクリスマスをむかえています。 いちおうスキーはできるけれど、春夏スキーみたいなかんじ。標高1500mにあるクランモンタナの…

7泊8日のラゲージはエルベシャプリエ4兄弟。クランモンタナスキーバカンス(1)

たかがパッキング、されどパッキング。 どの旅行カバンにしよう? なに持っていこう? 荷づくりは、旅にまつわる悩みのタネでもありますが、個人的には楽しみのひとつでもあります。 クリスマス休暇を過ごすために、スイス・ヴァレー州クラン-モンタナにやっ…

ベルン、とある冬の日曜日の風景。未知なるスイスをもとめて。

二泊三日の母娘ミラノショートトリップ。せっかくなので帰り道はベルンで途中下車することにしました。 せっかくスイスの娘をたずねてきたのに、スイスを全く観光しないのもナンですし。 しかし、冬のオフシーズン、しかも日曜日、という二重苦のベルンです…

ミラノで発見!路地裏リストランテ。ガイドブックに頼らないレストランさがし

母がどうしても見たい!というので、予約して朝イチで見にいった「最後の晩餐」。 「人生の最後になにを食べたいか?」 そうきかれると、おあそびと承知の上でも、妙に真剣にかんがえてしまうのはなぜでしょう? 同様に「旅先で何を食べるか?」というのも、…

ヨーロッパの冬旅は、ショッピングでセンスをみがく。ミラノのドナテラ・ペリーニでプライスレスなお買い物体験。

母が日本からあそびにきました。 11月はスイスの超オフシーズンだと、何度も忠告したのにもかかわらず、です。 スイス観光のハイシーズンといえば、7月、8月のハイキングシーズンが有名ですが、もうひとつ、12月から3月までのスキーシーズンというヤマがあり…

サンデーブランチでプチっとぜいたく気分。ヨーロッパの(たいくつな)日曜日のすごしかた。

「こんどの日曜は、サンデーブランチにしませんか?」 出張でスイスにきている友だちがさそってくれました。 ランチでも、ディナーでもなく、ブランチ? なんだかそれだけでワクワクしてしまいます。 ヨーロッパの街は、日曜日になるとお店が閉まってしまう…

レーティッシュ鉄道の車窓から、鉄子の血がさわぐ。山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(10)

トラブルというのは、いつだって「よりによって」という時と場所でおきるモノである。 アローザでの一週間のトレッキングウィークも最終日。帰宅の途についた私たちの車のエンジンが停止したのは、スイス西端にある自宅から450kmはなれた、スイス東端の山中…

ワルサーさんの同窓会。山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(9)

朝、ホテルのロビーで、民族衣装をきたこどもたちとすれちがった。あまりにかわいらしくて目をうばわれていると、フロントの男性が言った。 「きょうは、アローザでワルサーの同窓会があるんですよ」 ワルサー?耳慣れないことばにとまどっていると、 「じつ…

見た目にだまされた、ゴージャスな一日。山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(8)

人は見ためによらずというけれど、山は登ってみなければわからない。 Setaという小山にはすっかりだまされた。 この日歩いたのは、Langwies(1377m)からBlackter Fürggli (2141m)まで、800m登って800mくだる、10kmを4時間かけてあるくというコース。 La…

雲のうえには何がある?山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(7)

今日はヴァイスホルン(Weisshorn)山頂の展望台に行ってみようという。 空はぶあつい雲におおわれ、山はたちこめる霧につつまれているというのにだ。 こんな日に展望台?と顔に書いてあるわたしをみて、夫がいった。 「雲がひくいから、きっと山頂は快晴だ…

マーモットクリームに、バンビステーキ?山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(6)

トレッキングメンバーのひとり、モントレーは動物さがしの名人だ。 「あ、あそこ」 小さくささやき、モントレーが立ち止まると、その視線のさきに動物がいる。それはまるで魔法か手品をみているかのようで、わたしは動物がみたくていつもモントレーにぴった…

干し草ベッドの非情なる現実。山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(5)

「グリュッツィ」(こんにちは) ひときわ古くて美しい民家。窓辺のゼラニウムに目をうばわれ、写真をとっていたら、玄関からおかっぱ頭の女性が顔をのぞかせ声をかけてくれた。 「まだやってますよ、よかったらどうぞ」 ひとなつこい笑顔につられて、おじゃ…

ハダカのおつきあい、にカルチャーショック。山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(4)

郷に入れば郷にしたがえ、とはいうけれども、サウナに入れば全裸になれ、という地元ルールには、さすがの私もいっしゅんひるんでしまった。 ホテルクルムアローザには、谷に面して全面ガラス張りのステキなスパエリアがある。上階にジャグジーもそなえた大き…

アルプスの少女(?)ミリアムの山小屋。山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(3)

アローザの谷をへだてて反対側に、ミリアムの山小屋はある。 「ちょうど、アプリコットケーキが焼きあがるわよ」 注文をとりにきたミリアムがいう。あまくてこうばしい香りがキッチンから漂ってくるのにきづくと、きゅうにお腹が空いてきた。 お茶のじかんと…

神秘的な雨の森で癒しのウォーキング&毒キノコ狩り。山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(2)

翌朝、目を覚ますと、そとは雨が降っていた。天気予報によると、最高気温6℃、最低1℃らしい。雲なのか霧なのか境目のはっきりしないもやの中に、向こう側に見えるはずの山もかすんでみえない。 こりゃ、今日はトレッキングはキャンセルかな?ホテルで1日のん…

名物トレッキングガイド・ハンスとの再会。山岳リゾート・アローザですごすスイスの秋(1)

9月末は、スイスの夏が終わりをつげる季節だ。夏のあいだフル回転で営業してきた山岳リゾートのホテルも、冬のスキーシーズンまでいったん店じまいするところが多い。 9月下旬になると、つめたい雨とともにストンと気温がさがり、空気がすっかり入れ替わった…

ストーリーあるモノのチカラ。大伯母の古時計のルーツをたどるショートトリップ。

ウォーキングの途中、ローヌ川から丘にのぼる坂道で、ある朝、ヨボヨボのおじいさんをみかけた。 ゆっくり、ゆっくり一歩ずつ。アディダスのブルーのジョギングパンツから伸びた脚は、夏の終わりだというのにすきとおるように白くて細く、カラフルなスポーツ…

チューリッヒ湖に浮かぶミステリアスなお城。ラッパーズヴィルで「ジャーニー」する

前回おはなしした、姪っ子Rちゃんのスロウすぎる結婚式。すっかり書きそびれたのが、二人が結婚式を挙げたチューリッヒ湖畔のちいさな街ラッパーズヴィルのこと。 新郎のC君がうまれ育った街であり、C君はここの警察官、Rちゃんは薬剤師として薬局を経営して…

ブレない女になりたい。ビアトリクス・ポターに学ぶシンプルライフ

ブレないひとになりたい、といつも思う。 やりたいこと、必要なもの、好きなもの、大切なことは何かがはっきりしていて、他人や状況に左右されない「自分」をもっているひと。 けれどもこれがなかなか難しい。 自分で選んだはずの進路も、壁につきあたったり…

海外生活、言葉がわからなくてよかったこと。天然ノイズキャンセリングに感謝の日々。

海外生活で「ひとが何を言ってるのかわからないのがツライ」という話はよく聞くが、「わからなくてヨカッた」ということも、けっこうあるものである。 たとえば、友人D(スイス人)は、いっしょにカフェでお茶すると、しょっちゅう他の客がうるさい、と怒っ…

靴箱でモジュール化?海外旅行スーツケースのパッキング術。

バーゲンで狙っていたエスパドリーユ。なんと、奇跡的に私のサイズが残っていたのですかさず購入した。 石畳のヨーロッパの街でも、エスパドリーユならヒールが高くても楽々歩けるので、夏は毎日エスパドリーユを履いている。愛用していたものが、ちょっとく…

ナルシスさんとお花畑。世界は見解の相違にみちている。

20代のころ働いていたオフィスに、「トイレのナルシスさん」と呼ばれている女子社員がいた。 いつ行っても、ナルシスさんは女子トイレにいた。 何をしているのか、というと、じーっと鏡の中のじぶんをみつめているのである。何するわけでもなく、前髪をなお…

カササギに鴨。鳥たちがおしえてくれた、たいせつなこと。

現実とその外側、や、日常とその外側、は靴下とおんなじで、簡単にくるっと裏返る。 江國香織「裏返る現実」泣く大人(角川文庫) と、いうように、 旅から帰ってくるといつも、あっという間に日常に引き戻されてしまって、余韻にひたる間もない。 先月、ひ…

旅のトラブルで心がけていること。むじゃきに希望を伝えてみる。

XX行き、XXX便は欠航いたします。 内容とはうらはらに、なんとも優雅でピースフルなアナウンス! 理由も謝罪もなく、事実をつたえるだけ。こういう場合のアナウンス方法として、しっかりマニュアル化されているのだろう。乗客の怒りや不安をあおらないため、…

冷たい温泉がおしえてくれた、期待しないでハッピーになる方法。

なにごとにも期待しなければ、心穏やかに日々を暮らせます、とお坊さんの本で読んで、なるほどと思ったのだけれど、実践するのはなかなかむずかしい。 友達なら心配してくれるはず、彼氏なら即レスくれるはず、母親なら喜んでくれるはず、というような人間関…

やわらかな水の国、ニッポン。京都町家で暮らす一ヶ月

雨が屋根をたたく音で目が覚めた。木造家屋は、外の空気をかんじられるのがいい。 気密性のたかい鉄筋コンクリートは、防音や断熱に優れていてとても住み心地がよいけれど、こういう情緒を感じられるのはやはり木造家屋だ。 夫は昨晩の夜更かしがたたったか…

安くてもたのしいモノ。宇治の骨董屋で「夢を買う」。京都町家で暮らす一ヶ月

宇治のお寺の参道にあるちいさな骨董屋の、戸棚にひとつだけちょこんとならべられていた染付のそばちょこ。 他のものを購入して、さぁ帰ろうとふり向いたとき、ふと目が合ってしまったのだ。 灰色がかった落ち着いた白地に、スモーキーな藍色のやわらかな筆…

居ごこちのよい本屋さんはもう一つのリビングルーム。京都岡崎・蔦屋書店。京都町家で暮らす一ヶ月

住む場所をさがすとき、近所にあるといいな、と思うもの。 コンビニ、おいしいパン屋さん、クリーニング店、新鮮な食材を売るスーパーマーケット。それから、ぶらりと歩きに出られる散歩道、のどかな公園。図書館。趣味のいい本屋さん。人目を気にせずぼーっ…

ご近所さんにコンニチワ。旅先で髪を切る。京都町家で暮らす一ヶ月

バケーションレンタル、といっても、ハワイなどの大規模リゾートのそれと違って、今回の京町家にしても、パリで借りたアパルトマンにしても、隣人は日常を暮らしている地元の人々である。 入れ替わり立ち替わり見知らぬ人が出入りする、というだけでも落ち着…

祇園白川、丸山公園、ほろ酔い気分で夜桜見物。京都町家で暮らす一ヶ月

午後たっぷり昼寝したあと、おなかが空いて目が覚め、夕ごはんを食べにふたたび街に出た。先斗町をすこしぶらぶら歩いてすき焼き屋さんにはいった。 時刻はちょうど午後7時。お花見シーズンをむかえた土曜日の夜である。予約なしで大丈夫かなぁと心配したの…

地図をもたない街歩き、疎水べりのお花見散歩。京都町家で暮らす一ヶ月

地図をもたずに歩くいちばん簡単な方法は、水辺を歩くことだ。川や海、湖や水路など。とりあえず、行き先さえ決めてしまえば、あとは水のおもむくままに従って歩けばいい。わが家はローヌ川に面して建っているので、よくローヌ川沿いを散歩する。 いちど、行…

旅先で料理するたのしみ。京都町家で暮らす一ヶ月

借りている町家にはちいさなキッチンがついている。調味料などは揃えなければならなかったけれど、炊飯器や調理器具、食器はそろっているので、それなりに自炊ができる。ときどき自炊できる、というのはありがたい。旅先で美味しいものを食べ歩くのは楽しい…

北野天満宮天神さんの市でお買いもの。京都町家で暮らす一ヶ月

京都に住んでみたい、とずっと思っていた。 他にもいろいろ住んでみたい都市はある。たとえばパリとかニューヨークとか。わたしが住んでみたいとおもうのは、独特の文化と歴史があって、住んでいるひとびとが多様性をもちつつ、その街の住人としてスタイルを…

スイスの秘境でスキーバケーション(5) 中世から湧きつづける温泉にて土地のパワーをいただく

Scuolとその周辺は、湧き水の源泉があちこちにあって、古くからミネラルウォーターと温泉で有名だ。いまでも公共の源泉からは第一級のミネラルウォーターが村に供給されている。 じっさい歩いていると、道端から水が湧いているのをみることができる。泉のま…

スイスの秘境でスキーバケーション(4)スキーをしない一日。ときには目的を忘れて横道にそれてみる。

ときどき、私はスキーしないからスキーリゾートには行かない、というひとがいるけれど、もったいないなぁと思う。雪のアルプスは、夏に匹敵するくらい美しいし、スキー以外にもいろいろ楽しめるのに。 これがハワイだったら、私はサーフィンしないからハワイ…

スイスの秘境でスキーバケーション(3)おいしい空気とシンプル山ごはんでヘルシーに

スキーで楽しみなのはランチであり、休けいである。 どこまでもひろがる青空の下、360度つらなるアルプスをながめながらいただく自家製のホットチョコレート。スキーでひと汗をかいたあと、太陽の光をさんさんと浴びながら飲むつめたいビール‥。もしかしたら…

スイスの秘境でスキーバケーション(2)標高3,000メートル級のスキー場にて恩師のことばをかみしめる

ホテルを出て右に折れるとすぐに村の広場にでる。スキー場にはこの広場からバスに乗って向かうのだ。 広場の中央にある水くみ場で、お手伝いを頼まれたのか男の子がバケツに水をくんでいる。もう昼近くだからか、バスを待っているのは私たちのほかに二組だけ…

スイスの秘境でスキーバケーション(1)エンガディンの小さな村Scuolの可愛いホテル

今日はスキーバケーションの話をすこし。 スイスは、山だらけの国だけあって、気軽に日帰りでスキーが楽しめる。 なので、スキーだけのためにとくに休暇をとる必要はないんでは?と思うのだけれど、みんなシーズン中にすくなくとも1週間程度のスキーバケーシ…

旅じたくの達人?フリークエントトラベラーの荷づくりの極意とは‥

photo by P. Marioné 夫が火曜に、急に出張でインドに行く、と言い出して、木曜の朝にでかけてしまった。出張が多いのには慣れているが、今回は、それにしても急なはなしで、送り出すわたしのほうが、心の準備ができずじまいだった。 荷づくりは基本、出発直…

よい旅は人生を豊かにする。アボリジニの村からインスピレーションのおすそわけ

ひとり時間はひとをみがく。アボリジニの村で医療支援にとりくむ友人が、家族と離れて三ヶ月、ひとりの時間に向き合いみつけたもの。