SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

旅じたくの達人?フリークエントトラベラーの荷づくりの極意とは‥

http://www.flickr.com/photos/62376145@N04/16220189081

photo by P. Marioné

夫が火曜に、急に出張でインドに行く、と言い出して、木曜の朝にでかけてしまった。出張が多いのには慣れているが、今回は、それにしても急なはなしで、送り出すわたしのほうが、心の準備ができずじまいだった。

荷づくりは基本、出発直前。今回は朝9時のフライトだったが、起きてからパッキング。どこに行くにしても、15分もあれば完了なので問題ないのだ。まるで普段どおりオフィスに向かうかのように、涼しいかおしてさっさとでかけていった。

海外旅行ともなると、1週間ぐらい前から心づもりをし、すくなくとも前日には完璧にパッキングしておかないとおちついて眠れないわたしからみると、これはもう神技である。

理由は簡単で、どこに行くにも持っていくものはいつも同じだから。Tシャツ、チノパン、セーター、ワイシャツ、ネクタイ、ジャケット、それに下着と水着、靴下、洗面道具 。行く先の気候はさまざまなはずだが、いつもいっしょだ。それも、ふだん使っているものをそのままもっていく。

そもそも、ふだん着ているものからして、いつも同じで、色や、かたちや、種類にバリエーションがないので、コーディネートに悩む必要もない。何も考えずに、ひきだしから必要な数をつかんでいれるだけでいいのだから簡単だ。

年がら年中、あちこち飛び回っているので、夫は旅の達人といってさしつかえないと思う。達人ならば、さぞかしすばらしいパッキングの技をもっているにちがいない、とはじめは期待したものだが、意外にも達人の荷づくりのコツは、旅だからといって特別なことはなにもしない、なのだった。

ふだんの暮らしの延長で旅をするのに、特別な準備など必要ない、という考え方。

ふだん使っているものばかりなので、旅先でも、ストレスがない。帰ってきても、そのまま定位置にもどすだけなので5分もあれば、荷ほどき、かたづけが終わってしまう。なんとスマートな旅じたく。わたしもまねしたいのだけど、これがなかなかむずかしい。

そもそも、ふだんの生活からして、シンプル、ミニマルにはほどとおい。ぼう大なアイテムのなかから、コーディネートをかんがえてピックアップしなければならない。コスメだって、レギュラーサイズで持っていくとなると、巨大なコスメティックバッグになってしまうので、いちいち、小分けして詰め替える。

そのうえ、旅行の便利グッズが大好きで、だれかが便利といっていれば、すぐ試してみたくなる。そのくせ荷造りのだんになると、そのグッズをどこにしまったか探すのに、半日かかったりした挙句、けっきょく旅先では使わずじまい、ということもしばしばだ。

わたしなんかはまだマシで、わたしの母などはもっとひどい。海外旅行ともなれば、1ヶ月ぐらい前から「どうしよう、着ていくものがない」がはじまる。タンスには山ほど洋服があるというのに。

2週間前になると、鏡のまえでファッションショーがはじまり、1週間前になると早くも畳の上にスーツケースをひろげ、荷造りが開始される。そして、あそこで着るあれがないから買わないと、とか、飛行機のなかでたべるおせんべいを買いにいこう、と買い物に大忙しだ。

前日には、もう荷造りは完璧なのに、なぜかなんどもスーツケースを開けては閉め、「どうしよう。なんにも準備できてない」とテンパってくる。しまいには、腰が痛くなってきたなどと言って、父親がとばっちりをうける、というのがお約束のパターンだ。では、それが辛そうかというと、ぶつぶつ文句をいいながらも、母はとっても楽しそうなのだけれど。

おもうに、母もわたしも、旅じたくにとっちらかっているこの状態を楽しんでいるのだ。旅行はたった1週間でも、1ヶ月もまえから、浮き足だってあれこれ準備するのも、わたしたちにとっては旅のたのしみのひとつなんだと思う。

かくいう私、1ヶ月後に、京都旅行の予定がある。今、わたしはヨーロッパに住んでいるので、これも一応 海外旅行ということになるのだけど、じつは早くも旅じたくに浮かれている。

最近、こんなサイトをみつけた。

アメリカでパーティのスタイリングやインテリア関係のお仕事をしている女性のブログなのだが、彼女の旅のスタイルがとてもステキ。

そんな彼女が「パリにキャリーオンケースだけで行くとしたら」のアイテムを写真でぜんぶ紹介してくれている記事があって、無駄がないのに、おしゃれ心も満たしてくれて、現地でも快適にすごせる、選び抜かれたアイテムがとても参考になるのだ。

How to Pack for Paris in the Winter with Just a Carry-On Bag

(これは冬版。夏版もありますよ)

How to Pack for 2 Weeks to France in a Carry on

旅行はまだまだ先だけど、こんな写真をながめつつ、こんどは何もって行こうかなーとあれこれなやむのは楽しい。夫のようなスマートな旅人にはまだまだなれそうもない。