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SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

地図をもたない街歩き、疎水べりのお花見散歩。京都町家で暮らす一ヶ月

地図をもたずに歩くいちばん簡単な方法は、水辺を歩くことだ。川や海、湖や水路など。とりあえず、行き先さえ決めてしまえば、あとは水のおもむくままに従って歩けばいい。わが家はローヌ川に面して建っているので、よくローヌ川沿いを散歩する。

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いちど、行き当たりばったりに歩けるところまで、川沿いに歩いていってみたことがあるが、なんとかバスを乗り継いで帰って来ることができた。山の中ならいざ知らず、ある程度の人里ならば道に迷う心配はない。

いま京都で借りている町家の近くには岡崎疎水がある。今日はお花見もかねて、岡崎の疎水から哲学の道を通って、白川の疎水まで歩いてみることにした。

朝ごはんのあと、九時に家を出た。岡崎の疎水べりの桜は7分咲きといったところ。平安神宮に近づくにつれて写真をとる人の数がだんだん増えてくる。

南禅寺哲学の道までくると、さらに人が増えてくる。といっても10時前はこのていどの人出だった。これが12時すぎるとまさに「桜よりも人の頭のほうが多かった状態」がどんなものかを知ることができる。

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途中、いつも哲学の道を歩く時にはお参りする法然院に立ち寄った。一歩それるだけで喧騒をはなれて静寂な空気につつまれるのが好きなのだ。ちょうど本堂の特別拝観もしていてたくさんの人でにぎわっていたけれど心しずまる雰囲気を味わえた。

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庭は椿が満開で、落ちた椿であちこちにこんなすてきなおもてなしが。

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途中、気になった家具や器のギャラリーに立ち寄りながら、哲学の道を歩き、以前に高台寺のちかくで食べておいしかったうどん屋さんおめんでランチ。

十二時前でもすでに行列ができていたけれど、回転が早いので待ち時間は思ったほどでもない。

ごぼうやネギ、大根など薬味がたっぷりなのが特徴。うどんはもちもちツルツル、美味なお出汁がめんに絶妙に絡んでくるのですすらずに汁までいっしょにいただけてしまう。

たかがうどん、されどうどん。大げさだけれど、前回食べていたく気に入り、スイスに帰ってからも夢にみるほどだったので、ちょっと待ったけれど無事ありつけてよかった。。四条にもお店ができたみたいなので、滞在中もう一回ぐらいいけたらいいなと思っている。

食べ終えて哲学の道にもどってみると、さっき人が多いと言ったけれど、それ以上に人が増えていて、スムーズに歩けないほどの混雑ぶりになっていた。

銀学寺のバス停を超えると、白川疎水に抜けることができる。静かな住宅街にはいるとひとは急にまばらになる。

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おばさんがベンチに座り込んで話こんでいたり、老人ホームの職員さんとお年寄りがお散歩していたりふつうの住宅地といったしずかな雰囲気。途中に映画のロケ地にもなった銀月アパートメントや駒井家住宅といったレトロな建物もあって趣がある。ちなみに夫はシトロエンのレトロな車、ドゥシュヴォーをみつけて大喜びしていた。

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疎水が流れ着く高野川で私たちの散歩もゴール。時計は14時をさしていた。法然院とランチに立ち寄った時間を含めて5時間のさんぽ。

高野川は下って行くと鴨川に合流するので、川沿いに歩けば家まで歩いても帰れるのだが、ここは無理せずバスで家に帰り、午後は夕ごはんまで昼寝してすごすことにした。

水辺を歩くのは気持ちいい。住み慣れた町でも、旅先でも。そうあらためて思った。