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SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

居ごこちのよい本屋さんはもう一つのリビングルーム。京都岡崎・蔦屋書店。京都町家で暮らす一ヶ月

住む場所をさがすとき、近所にあるといいな、と思うもの。

コンビニ、おいしいパン屋さん、クリーニング店、新鮮な食材を売るスーパーマーケット。それから、ぶらりと歩きに出られる散歩道、のどかな公園。図書館。趣味のいい本屋さん。人目を気にせずぼーっと過ごせるカフェ。料理をしたくないとき駆け込めるかんじのいいレストラン。

スイスの自宅は、このうちコンビニ、本屋以外のものには恵まれていてとても住み心地がいい。が、言い方を変えると、この2つがないのはとても残念だ、とも言える。

自宅の外にふらっと目的もなく出かけられて、居心地よく過ごせる場所があるというのはよいものだ。気分転換したいときや、まっすぐ帰りたくないときにワンクッションおけるような場所。

http://www.flickr.com/photos/23701502@N00/5358597134

photo by london_lime

コンビニに関しては、住んでいるうちに慣れてしまった。そういうもの、と思えばまああきらめもつく。

けれど、本屋さんはいまだにあきらめられていない。本屋さんでぶらぶらする時間をこよなく愛していた私にとって、本ならいまどき電子書籍で読めばいいじゃんという単純な話ではなく、なんとなく街の中に居場所を失ったような喪失感。。

それで、今回借りている町家のちかくに、まさに夢に描いたような本屋さんを発見したときには、おもわず興奮してしまった。

その本屋さんというのは、京都岡崎・蔦屋書店。平安神宮のすぐそば、ロームシアター京都の中にある。

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まず、そろえられている本のセンスが良い。

一本筋のとおったセレクトショップみたいなかんじで、趣味が良いひとのライブラリにお邪魔しているような気分になれる。ライフスタイルやアート、和の文化や衣食住にかんする本が充実していて、知的好奇心が刺激される。

つぎに、とても居心地がいい。

先ほどセレクトショップといったが、その言葉どおり、並べられている本はどれも”セレクト”されているものばかり。

とりあえず文学から語学、趣味、ビジネスにいたるまでオールジャンルそろえてます、といった従来の本屋さんだと、入ってくる情報が多すぎて疲れてしまう。ここは書店としてのコンセプトに沿ってジャンルが絞られていて、すぐれた審美眼でよりすぐられたものだけが差し出されているので、美術館でアートを鑑賞するみたいな気分でゆったり本をながめることができるのだ。気になる本があれば、店内のスターバックスで、コーヒーを飲みながらゆっくり品定めすることもできる。

それから、空間がとても美しい。

インテリア、照明、音楽、コーヒーの香り、ついでにいうとお客さんもステキな人が多かった。建物自体もレトロだけどモダンなかんじだなぁと思っていたら、有名なモダニズム建築なのだそうだ。

ランチをいただいた二階のレストランも、天井が高くて窓が大きいのでとても開放感がある心地いい空間。モダンなのに落ち着く感じは、ホテルオークラのロビーの和モダンな雰囲気と似ている。

建築に興味がある夫(スイス人)はこの空間をいたく気に入り、食事中もあちこちキョロキョロ落ち着かないことこの上なし。インターネットで、建築家の前川國男さんによる建築であり、スイス人の建築家コルビュジェに師事していた建築家さんだと知ってさらに興奮していた。

あぁ、自宅のちかくにこんな本屋さんがあったらどんなにいいだろう!本屋さんごとスイスに持って帰れたらいいのに。。

この日それぞれ買った本はというと。。

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私は英語訳が併記された美しい写真入りの万葉集。夫は日本の建築家の作品集。

ちなみにランチをいただいたレストラン京都モダンテラスで「これいい!」とおもわず夫婦口を揃えてしまったナイフレスト。一番大きいサイズはカトラリーが3種類並べられるのでとても便利。ネットでポチッと衝動買いしてしまった。

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写真:小林工業HP https://www.luckywood.jp/products/serviceitem_kniferest.html

店内は写真禁止だったので、店内の様子はこちらからどうぞ。

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