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SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

ポットラックパーティの尽きない悩み。”何を持っていくか問題”よりもたいせつなこと。

スイスのくらし ライフスタイル

6月にはいり、学年末をむかえた学校の夏休みがはじまると、バカンスシーズンもすぐそこだ。街じゅうが、浮足だった人々の、ワクワクした空気で満ちている。

「今週はポットラックよ」

サークル仲間がメールをよこした。サークルの活動もバカンス中はお休みになるので、バカンス前に打ち上げをするのが恒例になっているのだ。

こういう気軽な集まりは、レストランよりもポットラック(持ち寄り)になることが圧倒的に多い。個人的には、ポットラックよりもレストランのほうが、何も考えなくてよくてよっぽど気楽なのだけれど。。

「何でもいいのよ。簡単なもので」

というわけなので、本来なやむ必要はないのである。が「簡単でいいのよ」と言われ、言葉通り「簡単なもの」で済ませれば、赤っ恥をかく日本文化の中で育った私。すなおに簡単で済ませられない、面倒くさいこの性格がつくづくうらめしい。

外国人の言う「簡単」は、ほんとうに「簡単」である。

揚げるだけ、焼くだけ、混ぜるだけ、切るだけ‥の素朴でシンプルなものばかり。

そもそも手作りじゃなきゃ、というのは思い込みで、スーパーで出来合いのものを買って持ってくるひともいるし、フルーツや袋菓子をそのまま持ってくるひともいる。

なかには、その場でピザのデリバリーを注文するツワモノもいるほどなので、貢献さえすれば本当になんでもアリなのである。

以下、SABA調べによる、ポットラック定番メニューの6系統。

  • ワカモレ、フムス、サルサソースなどのディップ系
  • パエリア、サンドイッチ、ピザ、寿司などの炭水化物系
  • キッシュ、パイ、タルト、パウンドケーキなどのベイクド系
  • サモサ、揚げ餃子、フライドチキンなどの揚げ物系
  • カット野菜、サラダ、フルーツ、チーズ、サラミ、ハムなどのオードブル系
  • スナック菓子、チョコレート、ナッツなど乾きもの系

今回のサークル仲間は全員女性なのだが、それはもう、よく食べ、よく飲み、よくしゃべる。だから何を持って行っても、心配することはない。たいてい帰るころには容器は空っぽ、完売御礼になっている。

そして、みな揃いも揃って「ほめ上手」なのだ。

「わぁ、レストランの料理みたい」

「このイチゴ、すごい新鮮で甘くて美味しい!」

「作ってみたいからレシピ教えて」

「このサラミ、好き。どこの?」

「このタッパーかわいいわね」

などなど、料理や食べ物のことはもちろん、ほめるところがないとしまいには容器までほめてくれる。

さらに、驚くべきはその「リアクション力」で、バラエティ番組のひな壇芸人も真っ青の名リアクションを連発してくれる。さすがに椅子から転げ落ちるひとはいないけど、そこは外国人の強みで、顔の表情やイントネーション、ジェスチャーがとても豊か。

「きれい!」

「美味しい!」

「ブラボー!」

「WOW!」

などと抱きつかれたりするのだから、ほめられた方はうれしくなって、場ももりあがる。

じつは、これって「何を持っていくか問題」よりも大切なことかもしれない、と思うのだ。つまり、ひとが持ってきたものをほめたり、興味をもったり、喜んだりすること。

美味しいものを持ってきてくれた、のとおなじくらい、持っていったものを楽しんでくれた、というのはうれしい。だから何を持っていくか、とおなじくらい、持ち寄ったものを楽しんでそれを伝えることって大事だな、と思うのだ。

それが自然にできる彼女たちはステキだ。

考えてみれば、こういうやりとりができるのも、ポットラックならでは。おかげでまた少し、お互いのことを深く知り合い、親密度が深まったような気がしつつ、今回の女子会ポットラックはおひらきとなった。

BON ETE!(良い夏を)とビズをかわして。。

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 *こんな甘いデザート山盛りにして、夜更けまでおしゃべり。旦那さまたちは今、サッカーのヨーロッパ選手権に夢中なので、心おきなく夜遊びが楽しめます。

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*今回はリクエストがあったので、かなりがんばって手まり寿司を作りました。和食系なら寿司は鉄板です。