SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

洋服ブラシ&スチームアイロンでクリーニングいらず。良い道具で家事は楽しく、をモットーに。

6月も終わり、もうすぐ7月。さすがに今週は衣替えをしなければと思っている。

冬物をしまって夏物を出す、とまぁ言ってみればそれだけのことなのだが、ただしまうわけにいかず、きれいにしてからしまわなければいけないのが難儀である。

というのも、クリーニングに出すのは「自宅で洗えずよっぽど汚れているもののみ」と決めているので、それ以外のほとんどのものを自力でお手入れするからだ。普段はともかく、衣替えとなると冬物全部をまとめてきれいにしなればならない。とても1日では終わらず、たぶん今週いっぱいかかるのではないかとふんでいる。

  1. 洗えるものは、洗濯機で洗剤を使い分けながら洗う。
  2. 洗えないものは、洋服ブラシをかけて埃をおとし、毛並みを整える。
  3. そうしておいて、1と2すべてにスチームアイロンをかける。

主婦にとってはこんなのあたり前だとすると、お恥ずかしい話なのかもしれないが、日本で働いていたころはすべてクリーニング店任せで、正直アイロンなんてほとんどかけたこともなかった私。この豹変ぶりに「どうしてまたそんな面倒なことを」と日本の家族にもおどろかれる。

まずだいいちに、スイスのクリーニング料金がバカ高いからというのがある。それもあるが、じつは、スイスの主婦のみなさんが、相当のところまで自力でメンテナンスしてしまうのを目の当たりにして、私も自分でやってみようと思ったのがきっかけ。

スイスの家庭用アイロンは、まるで業務用かと思われるほど本格的なごついものが多い。重くて、大きくて、パワフルだ。スチームの勢いは日本で私が使っていたものとは比べものにならないし、アイロン台もひろびろ、加えて型や袖などいろんなパーツ用の型も付属している。

だから仕上がりも、クリーニング店に出したように本格的にしあがる。

シャツはパリッと、むずかしいハイゲージのニットなども、洗って干したあとはよれっとして縮んだようにシワがよっているが、スチームアイロンするだけで、ふっくら感はそこなわず毛並みがそろって新品みたいになる。

このパワフルなアイロンにかかると、着古した洋服もピシッと生き返ったようになるのがおもしろくて、すっかり「自分で洋服をお手入れする楽しさ」に目覚めてしまったのである。

ところで、ものによってどうお手入れしたらいいか迷うことがあるが、一番にいいのは、購入するときにお店で教えてもらうことだ。まともなお店なら相手はその商品のプロなので、そのアドバイスにまちがいはないはず。

カシミアなんて怖くて自分で洗えない、と思っていた私に、洗濯機で洗う方法を教えてくれたのも、カシミア専門店のスタッフだった。それ以来、そこのカシミア用洗剤と洗濯ネットでカシミアもシルクも洗濯機で洗っている。

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*フランスのカシミア専門店、Eric Bompardの洗剤。とってもいい香り。ネットにいれて、洗濯機の「シルク手洗いコース」で洗うだけ。

じつは洋服ブラシも、カシミアのショールを買ったときに、お店のかたに紹介していただいたもの。

ブラッシングで毛並みを美しく整えると、毛羽立ちと毛玉を防いでくれる上に、汚れやほこりも落ちる。クリーニングに出さなくてもいい状態をキープできるので是非おすすめします、と言われ、すなおに購入したのだが、スーツやコート、ニットなどにも使えて大変重宝している。

ブラッシングすると、毛並みがととのってツヤがでるのがわかる。せっかくのカシミアもお手入れしないと、毛玉だらけの汚い毛布みたいになってしまうし、クリーニングに出しすぎると風合いが損なわれるそう。

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*ブラシの平野のもの。カシミア用で一万円くらい。

物を大切にする、丁寧にお手入れして長く使うというのは、気持ちのいいもの。大切にされてきたものには、年月とともに「慈しまれてきたオーラが宿る」ともいうし、そうするとその物たちはより愛おしく思えてくるわけで。。その大切なもの、愛おしいものをせっせとお手入れする時間、というのは至福のときかもしれない。

元同僚に「休日はワイシャツにアイロンかけるのが趣味」という人と「夜中に靴磨きするのが趣味」というひとがいて、当時は理解不能だったが、今ならその気持ちわかるかも。

義務感からする家事はめんどうくさいだけだけれど、極めてしまえば一種の趣味にもなりうる。

だから、

嫌だなぁ、面倒だなぁと思う家事にこそ「良い道具」をつかってみるべきだと思う。どうせやるなら楽しいほうがいいから。

 

 

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*こんど買い換えるとしたらこんなスタイリッシュなアイロンがいいなぁ。しかし、こちらアイロンごときで20万円越え。我が家の家計では無理だ。。スイス人の義姉は、なんと下着にまでアイロンをかけます!