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SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

帰省がつらい?2016年の終わりに想うシアワセのかたち。

家族とすごせない日本人はさみしい。

新聞の投書欄にのっていたベトナム人留学生のことばです。

シンプルな一文に、逆に、どきっとさせられました。

こどもが起きているうちに家に帰れないサラリーマン、こどもと離れて暮らす孤独をまぎらすため店にたって働くおじいさん、帰っても待つ人のいない一人暮らしの夜。

彼の目には、日本人はさみしい、孤独におしつぶされている、とうつったようです。

大みそか、お正月。

そんな「さみしい」暮らしをおくっている日本人も、このときばかりは家族や親戚であつまってにぎやかにすごす時期ですね。

仕事や日々の雑事から解放されて、両親やきょうだい、子供や孫とすごす至福の時間、のはずなのですが、

「帰省がつらい」

「孫づかれ」

「夫在宅ストレス症候群」

なんて言葉がちらほらきかれるのは、どうしたことでしょう?

そもそもふだん一緒に暮らしていないものどうしが、生活をともにするのは、相手がだれであれストレスを伴うものです。

食事や、生活のペースをひとに合わせなければならない、といったちいさな(けれど、けっこう大きな)ストレスから、苦手な親戚とのゆううつな人間関係まで。家族ですごす休暇って、じつはいいことばかりじゃありません。

冒頭のベトナム人留学生をさらに失望させたくはないけれど、休暇がおわってひとりになってホッとした、なんて思わず口走ってしまいそうになるのも事実なのです。

「ひとりはさみしい」

「家族ですごすのはしあわせ」

単純に言い切れるものではない、と思うのですが。

これって心が貧しい証拠でしょうか?

ここスイスでは、休暇のクライマックスはクリスマス。

大みそかの今日などは、休暇もおわりのムードが漂っています。

二週間の滞在を終えて帰国の途につく継娘ちゃんを、今朝、空港におくっていったのですが、帰省やバカンスを終えて自宅に帰る人や、私たちのように子供や孫を見送りにきた人たちで出発フロアは大混雑。

バカンスがおわってさみしい気持ちが半分、日常にもどってホッとする気持ちが半分。そんな人々の気分が交錯する空港の風景でした。

そして空港からアパートにもどってみると、駐車場ではバカンス帰りで大荷物の、子供づれカップルが大バトルの真っ最中。

バカンス中のフラストレーションをいっきに爆発させているようすのふたりを見るにつけ、やっぱり「いっしょにすごすから幸せ」という単純なものでもないのだな、との思いを強くしたのでした。

いや、家族って、こういうのも含めて幸せ、というのかもしれないのですが。。

そんなやや面倒くさいことを、モヤモヤかんがえながら2016年のおわりをむかえるわたしなのでした。

HAPPY NEW YEAR ! 

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モントルーからみたレマン湖の夕暮れ。2016年が暮れていきます。。