SABAすたいる

スイスのくらし、旅のエッセイ、日々のできごと、おもうこと。

クサいほどウマい!こごえる夜は「ハイジのラクレットチーズ」本場スイスのホームレシピ。

火で炙ると、乳白色のチーズはたちまちツヤツヤの黄金色に変わります。おじいさんは、トロトロにとろけたチーズを、ハイジのパンにのせてくれました。

なんど見ても、おもわずハイジといっしょに「生つばごくり」のシーンです。

このハイジのチーズの名前は「ラクレット

さむーいスイスの、冬の定番料理です。

2015年の実写版映画のハイジも、ラクレットチーズのテレビ広告に出演しています。


Raclette Suisse - Heidi Winter Deutsch

レストランでは、大きなチーズの断面をヒーターで炙ってとかしたものを、ヘラで削って(Raclette:フランス語で削るという意味)くれるラクレット。家庭ではもっと手軽にホットプレートのような卓上ラクレットグリルを使うことがほとんどです。f:id:sababienne:20170104013925j:plain

二層式になっていて、下層がラクレット用のグリル。一人ずつ小さなトレイにチーズをのせて下層のグリルに差し込んで使うのです。ちなみに私、日本帰国時にはグリルがないので、小さなフライパンを直火にかけて代用しています。キッチンとテーブルを往復するのがタイヘンですが。。

チーズ屋さんでは、必要な量をつたえると、大きな塊からこのグリル用にスライスしてもらえます。スーパーではもっと手軽に、あらかじめスライスしてパックされたものが売られていて、こちらは日本に持ち帰るのにも便利です。

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ところでラクレットチーズと一言でいっても、産地も材料もさまざま。おどろくほどたくさんの銘柄があって、チーズ屋さんで「どの銘柄にします?」ときかれてとまどうこともしばしばです。

ちなみに夫(スイス人)の好みはAletsch(アレッチ・写真左下)なのですが、銘柄以外にも、ペッパー入り、ニンニク味、チリペッパー味などのバリエーションがあり、自分の好みのものを探すのが楽しみのひとつでもあるのでした。

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さて、チーズを用意したら、つぎはじゃがいもです。スイスではラクレット用のジャガイモが売られています。こぶりで皮がうすくてもちっとした食感。

皮付きのまま茹でておきます。

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次に、チーズを一人ずつトレイにとり、グリルで溶かします。

こんな風にグツグツ泡だつまで。

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銘々のお皿に、ジャガイモ(食べやすいようにお皿の上でカットしておきます)と付け合わせをとり、ジャガイモの上にとけたチーズを流しかけます。

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パプリカパウダーかあらびきコショウ(挽きたてがベスト)をかけていただきます。

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付け合わせは、ピクルス(コルニッション、パールオニオン、ヤングコーンなど)とドライビーフです。ドライビーフがなかったら、生ハムやサラミで。

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そして飲み物はかならず白ワイン

コレ重要!

水やビールは、チーズが胃の中でかたまってしまうのでNGなのだとか。

アルコールがだめな人は紅茶で。

ラクレットを食べてビールを飲む、という日本のビールのCMがあったのですが、スイス人的には「絶対アカン」組み合わせらしいです。

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Photo by COOP

こちらは、最近みかけた、大手スーパーCOOPの買い物袋に印刷された広告です。

ビール好きそうなおじさん三人組ですが、どこにもビールは見当たりませんね?

左のペッパーミルのとなりにみえるちいさなコップが、白ワイン用のコップです。寒い冬の夜に、このちいさなコップでちびちびやりながら、時間をかけて食べるのがラクレット

日本酒をおともにゆっくりつつく、日本の鍋のようなものでしょうか?

ちなみにこの買い物袋、裏がえすと反対側はフォンデュになっております。

こちらもやはり、テーブルにのっているのは白ワインですね。

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Photo by COOP

それにしても「クサいほど、うまい!」とは、なかなかそそるキャッチコピーです。

家でたべる際には、くれぐれもニオイ対策は万全に!

ちなみにラクレットグリルがない日本で、もっと手軽にラクレットチーズを食べたい場合、

  • パンにラクレットチーズをのせてトースターで焼いて、ピザトースト風にして食べる
  • 耐熱皿にあらかじめ、茹でたじゃがいもをいれてラクレットチーズをのせて、オーブンかトースターで焼いてグラタン風にして食べる

のが、おすすめです。

具はじゃがいものみ、が伝統的なレシピですが、トマトやパプリカ、ゆでたり焼いたりしたブロッコリーなどの野菜やソーセージなどをくわえると、栄養バランスもいいですね。

チーズメーカーのサイトには、パイナップルやパッションフルーツをつかった革新的(?)な具のアイディアが紹介されてます。勇気のある方は、ぜひおためしあれ。。

https://www.raclette-suisse.ch/fr/recettes/