日本にいたころは、まったく興味のなかった着物です。
- 支度や手入れがめんどうくさい。
- 決まりごとがアレコレうるさい。
- なんか、ババくさい。
興味があるどころか、なんとなく敬遠してきた存在。
ところが、結婚してはじめての誕生日プレゼントに、夫から着物をもらったのをきっかけにしぶしぶ着付けを習うこととなりました。
以来、先生のご好意で着物好きが集まって練習会をしたり、おでかけしたり。着物が楽しくなってきた今日このごろなのです。
先週末は、近所の美術館で企画された「HANAMI」のイベントに着物で出かけようということになりました。
ジュネーブの桜の名所といえばアリアナ美術館。
国交150年の記念に日本人会から贈られた桜が植えられています。
縁あって日本のお寺から贈られた鐘もあったりして一画は和な雰囲気。
さすがにブルーシートで場所取りしているひとはいないけど、ピクニックしたり、散歩に来たり、HANAMIは地元のひとのあいだでも人気になりつつあるようです。
が、じつはジュネーブの桜は、すでに三月下旬に満開!
というわけで、当日は「桜のない花見イベント」になってしまいました。
それでも館内では、折り紙のワークショップで子供たちが「さくら」を作っていたり、おとなたちは日本酒の利き酒を楽しんでいたり。
そしてお互いびっくり!だったのが、この日はスタッフの皆さんが美術館の創立140年の記念に当時のコスチュームを身につけていたこと。
着物vsドレス。思わぬ和洋コスプレのコラボレーションに私たちもスタッフも、居合わせた来館者もおおよろこび!記念撮影大会となりました♪
展示されている陶磁器が繊細で美しいのはもちろん、ピンクとブルーを基調とした建物や内部の装飾もロマンティックな美術館。
陶磁器の蒐集家である美術館の創設者が、コレクション展示のためにつくらせた建物というのだからぜいたくな話ですね。
吹き抜けの二階にあるカフェにはテラス席もあって、お天気もよかったので外の景色をながめながらここでランチをいただきました。
ちなみにスイスはホテルの学校で有名ですが、このカフェはお隣にある”ジュネーブホテル学校”がプロデュースしていて、そこの学生さんがサービスしてくれます。
サーモンピンクとブルー、美術館とコーデしてます???
先生のお着物もピンクでステキ。。そして何より先生の身のこなしの美しさにホレボレする私なのでした。
いつかあんな風になりたい!
道のりは遠けれど、楽しい道のりになりそうです。
たまには着飾っておでかけするって大事ですね♪
*アリアナ美術館は国連ヨーロッパ本部のお隣にあります。