まったく自覚はないが、いちおう私、ステップ・マザー(つまり、継母)なのである。
出会ったときには、とっくに成人していた、というのもあるし、遠くアメリカで暮らしているP君とSちゃんは、わたしなどよりよっぽどオトナで、しっかりしているからというのもあるのだけれど。
とにかくステップ・マザーといわれても全然ピンとこない。
まったくこない。
が、ピンときてもこなくても、ステップ・マザーという肩書きを、別のものに変えるわけにもいかないのだからしかたがない。
しかたがないのだけれど。
と、何を急にうろたえているのかというと、ステップ・サンのP君が、このたびめでたく婚約し、フィアンセのMちゃんを連れてスイスに遊びに来たのだ。
そう。
ステップ・マザーとして、はじめて対外的に紹介される機会がやってきたのである。
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