ちょっと早めに起きてしまった朝。窓を開けると、わたり鳥のながいながい隊列が、明るみはじめた南の空を西から東へ、横切っていくところだった。よくみると、ひとつひとつの鳥の黒い影が連なっている。それはまるで墨をふくませた筆で、ゆるゆると線をひい…
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