くららの手帖

ローヌの岸辺暮らし、ときどき旅

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

夫婦げんかは「夜の庭」で。

「Jardin de nuit (夜の庭)」という題名の絵を額装にだしていたのが、出来上がってきた。これはわたしが好きなスイス人イラストレーター・アルベルティーヌさんの絵で、昨年のクリスマスにRがプレゼントしてくれたものだ。 アルベルティーヌ さんは詩的なス…

めでたし、めでたし。

狼山パン店は、Rの古い知り合いがはじめたパン屋で、いまは息子さんが店主をつとめている。狼山というのは、Wolfisbergというその一家の苗字なのだ。川向こうにあるこのパン屋には、だから、ではなく、パンが美味しいのでときどき歩いて買いに行く。併設のカ…

笑顔の功罪

夕暮れのバス停で、通りがかりのおじさんに笑顔であいさつされた。反射的にこちらも笑顔であいさつを返したのだけれど、はて、誰だっけ? うしろ姿を見送るも心当たりがない。住宅街や公共の場で居合わせた人どうし、見知らぬ人とあいさつを交わすこと自体は…