くららの手帖

ローヌの岸辺暮らし、ときどき旅

ジコシュチョーに、胃もたれ。

ジュネーブの冬といえば「霧」。

アパートの下を流れるローヌ川も、冬の朝は、濃いミルク色をした霧のスープの底深くにしずんでしまいます。

町中がすっぽり冷蔵庫に入れられたみたいなこんな日は、きまって煮込み料理がたべたくなります。

などと思っていたところへ、招ばれていった友人宅での夕ごはんで、青磁グリーンのストウブの大鍋に湯気をあげていたのは、ブッフブルギニヨンでした。

simmering the vegetables and beef

ブルゴーニュの赤ワインで、奥さんがコトコト一日がかりで煮込んだ、ブルゴーニュ地方のビーフシチュー。

ふつうはブルゴーニュの赤ワインを合わせるところ、ご主人のふるさとである南アフリカのワインをあけてくださいました。

材料は赤ワインと、肉と、たっぷりの野菜のみというシンプルなレシピだからでしょうか?イメージに反して、舌には濃厚なのに、胃にはさらりとやさしい。

おかげで、ついついワインもすすみ、食べすぎてしまったわりには、翌日は、胃もたれフリーのさわやかな朝をむかえることができたのでした。

ところが。

朝イチで予約がいれてあった病院からの帰りみち、なんだか急に胃がムカムカするのです。

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